はじめに
この記事はHRBrain Advent Calendar 2022 カレンダー2の19日目の記事です。
はいどーもーーーーーー!
HRBrainでPdMをしています。けんしろうです。 私が所属しているのはSaaS Startup StudioというSaaS事業を立ち上げ続けることをミッションにしたチームで、そこのStudioManagerをしています。 実際に今年は労務管理クラウド・AIチャットボットをPdMとして立ち上げ、リリース致しました。
本記事では新規事業を立ち上げる上で大切にしていることを、 そのことを強く意識したお笑い養成所時代のお話を交えながら書きたいと思います。 見切り発車気味なとこもあるのですが、読んでもらえたら幸いです。
お笑い養成所時代の話
皆さんはお笑い養成所ってどんな印象があります?
・みんな売れたいとギラギラしているところ ・変な人が集まるところ ・事務所の人が怖そう
いろんな意見があると思いますが、実際に通ってみた僕が感じたのはとてもロジカル
で意味を持たせる
ことを重視している場所ということでした。
今でこそPdMなどとアルファベットを並べた肩書を拝命している僕ですが、4年前まで事務所に所属しながら夢を追いかける貧乏芸人でした。その芸人キャリア?のスタートとなった養成所は他のスクールと比べると珍しい週末コースが有った点です。
授業構成
お笑い養成所での授業構成は ダンス1演技2ネタ見せ4というものでした。
養成所に通って第一に言われたのは痛烈な否定でした。
本当に面白いやつは養成所通わずに自分で売れる。ここに来たということはお前らは面白くないってことだ。
実際に普段友人やまわりから暗い
つまらない
と言われて悔しくてきたと言う同期も居ました。
そんな僕らにとって、話のリズム感
演技力
の基礎を付けることはとても理にかなった方法でした。
そして授業の半分以上を占める ネタ見せ では毎回全員が考えてきたネタをクラス全員の前で講師に見てもらい、内容に対してFBをもらうというものでした。 クラスメイトのネタを見たり、その内容へのFBを聞くことはとても勉強になりました。
もちろん自分自身のネタに対してのダメ出しは更に勉強になりました。 特にタイトルにも記載した、はじめてのネタ見せでのFBは記憶に鮮烈に残っています。
初めてのネタ見せ
その日僕は医者になりたいと言う相方に付き合って、手術の再現をするという漫才を披露しました。 自分なりには頑張って台本を書いたネタでしたが講師の先生から想定外の一言が飛び出しました。
僕と相方「どうも〜ありがとうございました!!」
講師「・・・・・・・お前ら医師免許持ってるの?」
僕「え、、持ってないです。」
講師「なのになんで医者のネタやったの?なんで?狙いは?」
僕「・・・・・・(何も言えねー)」
その時に自分は漫才っぽいものを作ろうとしてただけなんだなと気が付きました。 ネタ作りはなぜそのテーマで作るのか?を考えるところが一番大事だったんです。
更にその後聞いた話で何気なく笑っていた売れている芸人さんの ネタの意図
を知って、とてもワクワクしたのを覚えています。
OKバブリー!!
今では売れっ子の某女性芸人の先輩は、当時アベノミクスで経済が上向き、今後再びバブルを彷彿とさせる盛り上がりを見せるのでは!?と考えてバブリーキャラを先取りするネタを作り平成の世に再びバブリー旋風を巻き起こしたという話であったり。
ピカソよりラッセン
一時期テレビで見ない日はなかった某アングラ芸人の先輩は、
昔バブルの時に何も知らない成金が美人のキャッチに捕まりラッセンのイルカの絵を買わされ、ピカソなどよりもラッセンが好きだと負け惜しみを言っていた過去のあるあるを揶揄し、JKやその当時のことを知らない若い世代向けにリズムと言い方で 意味がわからない
と思わせつつ笑いを取っていたそうです。その構図を見て意味がわからないと笑っている内情に痛烈な皮肉が含まれているシュールさに当時のことを知っているTV関係者の方々が面白がって起用した部分があったという話であったり。
様々な例を交えつつ何も考えていない思考停止を激ヅメされました。
講師「お前らがやるなら広告代理店のネタだろ!」
そう言われました。 当時僕はネット広告代理店で有名な会社に勤めながら、相方も広告代理店業界第2位の有名企業に勤め、2人とも働きながら週末養成所に通っていました。
そんな2人であればその背景があるからこそ説得力が増し
、面白さを表現できる
ネタをやるべきだったのです。
更に講師は、僕たちが高校卒業したてで1から漫才を極めて売れていく形が取れる年齢だったらアドバイスも変わるとおっしゃいました。正統派の漫才をやった時に純粋なお客さんや視聴者の方に比較されるのはそれこそM-1決勝に出場している方々やそれこそ歴代優勝者の方々です。 そこに遅れて入っていって同じことをしても長期間苦戦するのは当然なことです。
医者の設定のネタをするならそれこそ医師免許を持っている人がやるほうが表現の幅が広がります。
そんなの関係ないと頑張って、 誰がやっても面白いネタ
が作れたとしても、そんなネタなら先達の漫才名人の方がやってくれたほうが面白くなってしまうのです。
新規事業を考える上での共通点
ちょっと配分が芸人によりすぎてませんか?大丈夫ですか? 僕は大丈夫です。
ここで急な確度でSaaSビジネスの新規事業企画に話を戻してみましょう。 異なる企画の種類でも根本はそう変わらないのではないかと私は思っています。
大切なのは何故 今
他の誰でもなく
自分
が企画し実行するべきなのかを考えることです。
何故今SaaSなのか?
ここからはいろんな方がいろんな意見で論じています。 私もいくつかの点で今まさにコミットすべきだと思っています。 そしてそのためには一緒に新しい事業を作ってくれる人がぜんぜん足りておりません! ここから先の具体的な狙いは一緒に事業・プロダクトを作ってくれる人にお話したいと思います!是非気軽にお声がけください!
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