インセプションデッキ作ってみた<チーム視点>

はじめに

株式会社HRBrainで労務サービスのプロダクトマネージャーをしています id:Moou_hrです。

少し前の話で恐縮ですが、年末にインセプションデッキを作るワークショップを開催しました。 チーム全員の目線を合わせる為だけでなく、親睦を深めるという意味でも有意義な時間になりましたのでその話を書かせて頂ければと思います。

インセプションデッキとは?

アジャイル開発を進める際に使用される手法の1つで、プロジェクトの全体像を明確にしたり、関係者の間で認識合わせをしたりするために活用します。
プロジェクトの全体像を把握し、メンバー全員がプロジェクト開発に共通の認識と目標を持って取り組むために作成します。

何故今なのか?

基本、インセプションデッキはサービスが始まる前に作る事が多いかと思います。
弊社の労務サービスは2022年の10月に既にリリースしており時期としてはかなり遅い開催になりました。
それでも開催した理由としては

  • 私含め労務開発メンバーの過半数が半年以内に入社しており背景が曖昧な状態で進んでいた
  • さらに良いサービスを提供する為に再度目線を合わせる必要があった

等が挙げられます。

事前準備

まず、今回のワークショップでどこまでを議題にあげる必要があるのか考えました。
インセプションデッキを全て完了するには10の問いに答える必要があります。
確保していた時間が4時間程と少ない事もあり優先度が高い3つの課題をピックアップし、なるべく議論の深堀りが出来るような時間配分を心がけました。

  • 俺たちのAチーム
  • 我われはなぜここにいるのか
  • エレベーターピッチ
  • トレードオフスライダー(時間があれば)

今回は開発メンバーだけでなく、セールスやカスタマーサクセスといったビジネス組織のメンバーも参加して頂くことを念頭に置いていました。
開発側とビジネス側のコミュニケーションの円滑化もワークショップの裏目的としていましたので「俺たちのAチーム」をアイスブレイクとして先頭に行い、それぞれのメンバーに対する期待値を共有出来た状態でワークショップに臨める状況作りました。

グループワーク
※上記ワークショップの進め方や詳細につきましては、ファシリーテーター(弊社エンジニアリングマネージャー柳川)の記事をご確認ください。こちら

やってみてどうだったか

短い時間ではありましたが、「我われはなぜここにいるのか」「エレベーターピッチ」を議論し決定する事が出来ました。
私的に一番良かったことは、開発とビジネス側のメンバーが一緒にグループワークをしたことでお互いのプロダクトに対する未来や現状の思いを言語化する機会が持て同じ目線に立てた事だと思います。

ワークショップの終了後に、参加者の方々から感想を頂きました。

  • 普段会話できていなかった方々との交流や、仕事への向き合い方スタンスなど共通認識をもててすごくよかったです!
  • 話したことがあまりないビジネスサイド側のお話も聞けたし今後はもっと気軽に相談出来る空気になった
  • ものを考えるにあたって、どういう観点で見ているのかがお互いに明らかになり、コミュニケーションの質が開発側とビジネス側で違うなと肌で感じられた

インセプションデッキによって、当初の目的でもあった「全員のプロダクトに対する目線を合わせる」事が出来たのではないかなと思います。
また、ワーク後は部署を跨いだ意見交換も頻繁に行われる様になりコミュニケーションの円滑にも貢献出来たと言えそうです。

風化させない取り組み

せっかく議論して良い指標が出来たのにそれを風化させてしまっては意味がないですよね?
常に思い出して意思決定の判断軸とするために下記の事を実行しています。

  • 定例の冒頭に必ず全員で確認する
  • ポスターにして壁に飾る
  • 印刷して手元に置く

常に目につく所にあることで自然に全員が思い出せる状況になり、議論の途中で話題にあげて意思決定をする事も増えました。

総括

このタイミングでインセプションデッキに取り組めたことは結論とても意義がありました。
複数観点から議論することで新しい発見が出来、全員が同じ方向を向ける良い機会だったと思います。
プロジェクトを開始するタイミングだけでなく途中で認識のズレが見えたり方向性が曖昧になった時などは実施してみるのも良いのではないでしょうか。

今回決めきれなかった残りの項目に関しては良きタイミングで実施をしようと思います。
その時はまたこのブログでお会いましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。