エンジニアをグローバルに採用すると決めてから、考えたこと、今取り組んでいること

Hello! はじめまして、HRBrainの阿部です。
開発チームのマネジメントを行ったり、デザイナーとエンジニアの間をまたいで課題解決したり、
お客様がプロダクトを使いながら感じている課題を解決する取り組みをカスタマーサクセスと
一緒に行ったりしています。

今回は開発チームの最近のチャレンジである、グローバル採用の取り組みについて紹介します。

この記事は、HRBrain Advent Calendar 20日目の記事となります。

qiita.com

これまでのこと

HRBrainは2021年夏ごろから、英語で活動しているエンジニアの採用を始めました。
(この採用について、このエントリでは「グローバル採用」という言い方をしていきます)。

以前から採用の時に国籍や居住地の制限をすることはありませんでしたが、
社内では日本語を使ってコミュニケーションを行っていたため、自然と国内で(日本語で)活動する
エンジニアさんとの接点が多くなっていました。
「採用の幅をより拡げていくために、現在の採用の条件から何かをはずしたほうが良いのではないか?」
ここからグローバル採用の議論がはじまりました。

いちばん重要なことはなに?

グローバル採用をするにあたってはっきりさせたかったのが、
海外に目を向ければすごい人が採用できるという漠然とした期待を持たないことでした。

そのためには「何のために採用をグローバル化するのか」という目的をはっきりさせることが重要です。
海外支社を作るためなのか、プロダクトを海外のユーザーに使ってもらうためなのか。
それとも、特定の技術に強いエンジニアを集めて開発を加速したいからなのか。
それぞれの課題で、エンジニアへアプローチする方法は異なってきます。

HRBrainでは、まず、今後の開発組織はグローバルになっていくことがスタンダードになるであろうという
前提に立ち、スピード感を持ってプロダクトを提供することをベースとして議論をすすめました。
さらに、
* スキルがあるエンジニアであれば居住地は問わない
* リモートで働けるメリットを活かせる
* ミッションとプロダクトに共感してもらえる
という軸を決めて、以降の議論をすすめていきました。

グローバル採用=英語でいいのか?

グローバル採用=英語、と考えてしまいがちですが、世界中の人が英語を話せるわけではありません。
ここを間違えると、不慣れな言語での業務がストレスフルな環境を生み、みんな疲れてしまいます。
極端に言えば、「海外在住の日本語を話せるエンジニア」でもOKなはず。
フラットな視点で見てみると、中国語、韓国語、ベトナム語、スペイン語、フランス語、英語…と候補はたくさんあります。

あわせて、社内で対応できる限界と、リソース量を見極めることも重要です。
スタートアップはリソースは限られるしスピードも求められます。
判断を間違えると、限られたリソースにタスクが集中し、全体の開発スピードも落ちてしまいます。
できないことはできない。
理想像は持ちつつも、現在できることは何かを冷静に俯瞰して
英語話者の採用をはじめることを決めました。

現在の課題:チーム内で英語をどれくらい徹底すればいいのか?

先ほども書きましたが、不慣れな言語で仕事していると開発がスピードダウンするリスクがありますし、
チームのモチベーションにも影響が出てきます。
開発を英語で行うことは、これまで日本語で開発してきたエンジニアに変化を迫るものとなります。

かといって、日本語を使った開発を続ければ、せっかく入社してくれた英語話者のエンジニアの体験が
著しく悪くなってしまいます。
そのギャップをどう埋めるのか?
ここは難しい問題で、ここについての回答はまだ見つかっていません。
また、「これを解決すればすべてうまくいく!」というような課題はないと思っています。

ただ、エンジニアが別言語で開発する状況を楽しめるような環境が作れれば、
一緒にPDCAをまわしながらよりよい方法を探れるようになります。
リスクとモチベーションのバランスを考えながら、チームにどれくらい英語を求めるのか?
チームのメンバーと議論しながらよりベターなバランスを考えていくことがこれからの課題です。

ここまでを踏まえて、現在は以下の取り組みを最優先事項として行っています。
* 全社で行う会議の多言語化対応
* 入社時に行うオンボーディング資料の多言語化
* エンジニアが社内のシステムについて学んだり、環境構築で使う資料の多言語化
* チーム内での会議の通訳

最後に:たくさんの人に協力を求め、意見を幅広くもらえる状況を早く作ることが大事

エンジニア組織のチャレンジは多くの人の協力が不可欠です。
そのため、1人目の英語話者エンジニアがジョインされるタイミングで専門のチームを作り、
全社オンボーディングやチームへのジョインをはじめとしたフローを引き受ける体制を作りました。
正直何をやるか全て決まっているわけではありませんが、
責任の所在がどこにあるかを明確にし、担当者をはっきりさせることで、
社内の様々な方からグローバル採用に関係する意見やアイデアの提案や、
動けていないことについての課題をシェアしてくれる流れができました。

これらの意見をもとに、これからもグローバル採用を行って、
HRBrainの開発組織を推進していこうと思います。
刻々と状況が変わるので、続きをまた書きたいと思います。



ということで、 we are hiring!
HRBrainではエンジニアを大募集しています!
これからグローバル化をすすめていくエンジニアチームで一緒にお仕事をしてくれる方、
英語話者エンジニアのサポートや開発組織の国際化に協力してくれる方、
ユーザーの課題と向き合い、プロダクトファーストにものづくりしていきたい方。
まずはいちどお話しましょう!こちらのページからご応募くださいませ!

それではみなさま、メリークリスマス & 良いお年を!

www.hrbrain.co.jp