リードエンジニアが語る「人事評価サービス」開発のリアル

リードエンジニアとして人事評価サービスに携わる"はるさん"こと鈴木善晴さんに、現在どんな開発をしているのか、新卒社員にどんなことを期待するのかを聞きました。

「人事評価サービス」の現在と、これからの課題

現在入社2年目で、人事評価サービスのリードエンジニアをしています。入社当時はCTOの鈴木悠大さんが中心になって開発していたのを、自分が巻き取った形ですね。いわゆるテックリードのような技術的な判断をしたり、エンジニアリングマネージャーのようなチームがより働きやすくなるための環境作りをしたりと、技術とチームの両方を見ています。

人事評価サービスは、大きく分けてふたつの軸で開発しています。 まずは新規の機能開発。最初に2週間のスプリントのプランニングをして、誰がタスクを取っても開発できるように、メンバー全員で認識を合わせながら作るものをタスクに分解します。開発を始めたらデイリーでスタンドアップミーティングをして、最後に振り返りをしてスプリントを終える、という進め方です。

自分はリードエンジニアをしながらバックエンドの開発もしています。なので開発では、仕様検討の段階から実装まで全てに関わる感じです。どういう仕様がいいのか、それが実現可能なのか、シンプルにすることでお客様へ早く届けられないかなど、PdMやQAエンジニアやデザイナーと方向性を決め、それが決まったら今度はバックエンドエンジニアの帽子にかぶり直して自分でも実装する…という形ですね。

f:id:hrb-kawata:20220307202606j:plain

もうひとつは、サービスがより安定するために監視をしてメンテをしていけるような、可用性を高める開発。こちらはリーダーシップを発揮してくれているメンバーにお任せしています。
人事評価のサービスとして、お客様に絶対届けないといけない価値は何かをPdMやQAエンジニアを含めて議論し、それをSLI/SLOという形で落とし込んでいます。価値が届いていることを計測できる指標は何か、それを監視できる仕組みはどう構築するかを一つひとつ決めていって、今はDatadogで監視できるようになっています。

人事評価サービスはHRBrainの初期からあるサービスで、フルリニューアルもしながら3年ほどお客様に使っていただいているので、コードベースがかなり大きくなってきています。そのため新しい開発をしようとすると、既存の機能に悪影響がでないように進めていく必要があり、新規開発に時間がかかるようになってきているというのが今の課題です。
そこについては、既存部分への影響を抑えるようなアーキテクチャの設計を行うことと、MVPの精度を上げて本当に重要なものに絞ること。この両方をもっとやらないとなとチームで話をしているところです。

「いろんなチャレンジをするチャンスがある」。HRBrainのいいところ

HRBrainはスタートアップというフェーズの会社でもあるので、会社の成長を肌で感じながらエンジニアとして裁量を持ってやっていけるのは、とても貴重な環境だと思います。

自分は新卒で比較的大きな会社に入ったのですが、最初の1年はほぼエクセルしか触っていませんでした。今いる新卒社員が1年目からプロダクトを開発、リリースしてお客様に使っていただく経験ができているのはかなり早いですよね。

一口に開発と言っても、「0から1を作る」ような新規サービスもあれば、自分が担当している「10を100にする」成長途中のサービスもあるので、エンジニアとしていろんなチャレンジをするチャンスがあると思います。

「10を100にする」に関して言うと、特にSaaSはいかにお客様に長く使い続けてもらうかが重要なので、新しい機能を追加するためのアーキテクチャを考えたり、単純に全部を一気に作るのではなく、例えば刻んでリリースすることでできるだけ早く届けようというような判断をしたり。「0から1を作る」とは違う角度での開発ができるのがおもしろいところです。
それから個人的にいいなと思うのは、事業領域が自分の考えに合っているなと思うところ。働く人がよりモチベーション高く、より情熱を持てるように後押しできるという事業領域に魅力を感じています。

新卒社員に期待することと、就活中の学生に伝えたいこと

人事評価サービスは使っているお客様が多い分、いただく要望も多いです。それになかなか全部は応え切れていないのが正直なところなので、まずはお客様からもらう要望をPdMやデザイナーと一緒に形にして、比較的小規模なものを、仕様を決めて自分で作って、自分でテストしてローンチして…という開発の一通りをやってもらうと思います。
こういった開発を入社後早い段階で挑戦できるのはスタートアップというフェーズだからこそだと思っていて、「物を作らないと事業としての成長に追いつけない」というような局面では、新卒の方でもお客様の声を形にするチャンスがあります。ぜひチャレンジしてもらいたいですね。

自分が就活をしていたのはもう18年も前なので、その頃と比べると選べる会社の規模だったり、自分が描くキャリアに合わせてだったり、選択肢がとても増えていると感じています。様々なサービスやブログなどでそういった情報も得やすくなっていると思うので、自分で納得行くまで調べて、カジュアル面談でも話を聞いた上で、最後は「ここがいい!」という自分の直感を大事にして欲しいです。
自分が選んだのと誰かに選ばされたのでは、実際に働き始めたときにモチベーションが変わってくると思うので。自分の直感を信じて選んで、それがHRBrainであれば、ぜひ一緒にやっていきましょう!

f:id:hrb-kawata:20220308104601j:plain

むすび

こんにちは、インタビュアーの村崎です。 弊社のコアなプロダクトである「人事評価サービス」の開発をリードエンジニアとして牽引しているはるさんに、開発のリアルとHRBrainの魅力を聞いてみました。
弊社では新規事業が複数立ち上がる一方で、それとは違ったフェーズのプロダクトもあり、どちらの開発にも携わることができます。 HRBrainに少しでも興味を持った方は是非カジュアル面談しましょう!