この記事は、HRBrain Advent Calendar 23日目の記事となります。
みなさん、こんにちは。 HRBrainのデザイナーの安藤と申します。 もう年末ですね。あと少し営業日ある方いると思いますが、みんな最後まで頑張っていきましょう。
あらためて「2021」という数字を見ると驚きます。年末ということもあり、2010年代は一体どんな時代で、どういった軌跡を歩んできたのだろう?と思いました。 自分はデザイナーなので、ある種の情報の偏りがありますが、個人的に気になったイベントをベースに振り返りながら、改めて現在地を感じたいなと思います。
2010〜2014
2010年
- Sketchリリース
- AngularJSリリース
2011年
- Goodpatch創業
- Miro創業
- iPhone 4sリリース
- Bootstrapリリース
- InVisionリリース
2012年
- IBMが5年で1000人デザイナーを雇用計画
forbesjapan.com (2012年時点での記事が見つからず、レファレンスになるものがなかったので、参考記事として)
2013年
- iOS 7リリース → skeuomorphismからの脱却
- Reactリリース
- AccentureがFjordを買収
2014年
- Material Design発表
- Capital OneがAdaptive Pathを買収
- スマートフォン世帯保有率2014年:64%
まとめ
2010年から2014年はこんな時代だったようです。印象的なのはやはりiOS 7の登場ですね。今のiOSのUIのベースもこのiOS 7にあると思うので、この5年という単位でみると象徴的な出来事だなと思います。
2015〜2019
2015年
- iPad Pro(第1世代)リリース
- Reduxリリース
- Carbon Design System(IBMのDS)リリース
- McKinseyがLUNARを買収
2016年
- Adobe XDリリース
- Figmaリリース
- iPhone 7リリース
- iOS 10リリース
- Angularリリース
2017年
- Abstractリリース
- Fluent Design System(MSのDS)リリース
2018年
- デザイン経営宣言
- InVision Studioリリース
- AdobeがデザインシステムのSpectrum発表
2019年
- 高度デザイン人材育成ガイドライン策定
- スマートフォン世帯保有率2019年:83%
まとめ
2015年から2019年まではこんな時代だったようです。2012年からのIBMのデザイナー採用からCarbon Design Systemまでの取り組みにつなげていく動きとかは大企業ながらすごいなと感じます。
また、Adobe XD/ Figma / InVision StudioなどSketchの代替ツールとなるプロダクトデザインツールの登場は本当に象徴的だなと思います。スマートフォンの登場とOSのアップデートと共にユーザーインターフェースに求められる表現がよりシンプルになっていき、そのシンプルな表現をするのに最適なデザインツールが登場した。個人的な所感でしかないかもしれませんが、こうしたシンプルなデザインツールの登場というのも「デザイン」という職種の間口を広げる一つの要因になってるのではないかなと感じています。
ツールとしてはシンプルになっていく一方で、「デザイン」に求められるものは年々広がっているなと感じます。それを象徴するものとして「デザイン経営宣言」や「高度デザイン人材育成ガイドライン」があります。
高度デザイン人材育成ガイドラインの策定から2年以上経ちますが、それによると、高度デザイン人材育成の学習要件は以下のように定義されています。(抜粋)
「リサーチ / ビジュアルデザイン / 基本的なデザインアプローチの理解 / プロジェクトマネジメント / ファシリテーション / ビジネス的思考力」基本的なことでしょ?と言ってしまえば、その通りかもしれないですが、少し前までは考えられないほどデザイナーの主体的関与が可能な領域が広がっているなと感じます。
10年を振り返り、現在と未来を考える
大きな時代の流れで考えた時に、デザインを取り巻く環境については多くのことが変わったのだなと感じます。skeuomorphismからフラットデザインという表層的な領域から、社会的なデザインに関する認知と求められていく役割の領域までと幅広く変化が起きているなと感じます。 役割の肥大化が必ずしも良いことかどうかはわかりませんが、わたしたちデザイナーがより大きなインパクトを社会的に起こしていける環境がどんどん整っているのだなと感じます。2020年にはGoodpatchも上場し、デザインの力が社会的にも証明されてきています。 自分自身はHRのスタートアップに身をおいていますが、デザインが力を発揮できるようにこれからも組織と関わっていきたいなと思います。